第22回ドリームマッチ

3月16日、「日本最強のクラブを決定する夢のカップ戦」と称される神奈川県電動車椅子サッカー協会主催の第22回ドリームマッチ「WE ARE NOT ALONE」(トッケイセキュリティ平塚総合体育館)に参加しました。

YouTubeでご覧いただけます。日本電動車椅子サッカー協会(JPFA)のアンバサダーとしての就任初仕事でした。昨年の選手権で好成績を収めた4チーム、ナンチェスターユナイテッド鹿児島(鹿児島県)、Yokohama Crackers(神奈川県)、Red Eagles兵庫(兵庫県)、金沢ベストブラザーズ(石川県)、Yokohama Red Spirits(神奈川県)、FCクラッシャーズ(長野県)が熱戦を繰り広げ、1次リーグに続き、順位決定戦が行われました。リーグ戦は15分ハーフ、順位決定戦は20分ハーフ、同点の場合はPK方式で勝者を決定する形で、FCクラッシャーズ(長野県)が金沢ベストブラザーズを逆転で下して優勝。日本代表の選手やドキュメント映画「蹴る」(中村和彦監督)の出演者の一人の永岡真理さんも参戦しておられました。

「足でボールを蹴らない」サッカーで、病気や障がいで、自分で立ったり歩いたりできなくても、電動車いすを動かすことができれば、誰でもサッカーを楽しむことができる、というスポーツです。手・足・あごなど自分たちの動かせる体の部分を使い「ジョイステック」(コントローラー)を操作しながら、車椅子の足のところにある「フットガード」という鉄のバンバーを使い、ボールを転がしながらドリブルをしたり、車椅子全体を回転させながらボールを蹴ったりして、パスやシュートをするのです。細かなボールコントロールや4人(そのうち1人はゴールキーパー)の息の合った連携プレーからのシュートは圧巻です。

バスケットのコートの中を自由に動き回り、不自由ながらも自分たちの意志で相手のゴールを攻め、自分たちのゴールを守るというスポーツの本質を強く感じました。うまくできたときのハイタッチならぬフットガードのぶつけ合いは感動的です。

基本的には11人制のサッカーと同じ競技規則の構成ですが、独自のルールとして、オフサイドはなし。試合前に車椅子のスピードテストをして、決められた速さ(国際ルールは時速10㎞以下)より速いスピードが出ないように検査すること。審判員2人がスタート~ゴールまでの10mを伴走し、ストップウォッチで測定し2人の平均タイムを出して検査にしておられました。ボールは直径32.5㎝7号球で、低反発性の材質を用い、ボールの近くで同じチームの人が3mより近づいてプレーしてはいけない「2on1」という規則があります。ただし、ゴールキーパーは、自分のゴールエリアの中だけ味方の選手と近づいてもよいので、オールラウンドに動きまわってゲームの主導権を握ることになります。ゴールは6m幅のポール、フリーキック時は5m以上離れないといけません。PK方式は両チーム4本ずつ交互に、3.5mの距離からシュート。なかなか得点が入らない拮抗したゲーム展開で、4対0という差がつくゲームがありましたが、ほとんどは僅差。現在、日本の競技人口が約200人で、日本選手権、ワールドカップも開かれ、アメリカ、フランスが強豪国だそうです。

ゲーム後の夜の懇親会では、それぞれのチームが出し物を披露し、介護に携わっている方、ご家族、チームスタッフ、オフィシャルの皆さんと交流の輪を広げておられました。

今後も、電動車いすサッカーの面白さも取り上げたいと思っています。