IFABが年次会議を開催、来年3月の総会で最終決定へ

11月22日、スコットランド・グラスゴーで第133回国際サッカー評議会(IFAB)の『年次事務会議』が開催され、2019-20シーズンに行われる競技規則の変更について検討されました。競技規則の変更がある場合は、来年3月の『年次総会』を経て正式発表され、同年6月1日に施行されます。
全会一致で変更が支持されたのは次の4項目で、来年3月の総会で変更される可能性が高そうです。

① 交代する選手は最も近いラインからピッチを離れなければならない
現行では「交代して退く競技者は、ハーフウェーラインのところからフィールドを出る
必要はなく、・・・」という記載ですが、時間の浪費を軽減するためだと考えられます。
② チームスタッフの不正行為にもイエロー、レッドカードが提示される
現行では「競技者、交代要員または交代して退いた競技者が不正行為をした場合はイエロー、レッドカードが提示することができる。チーフ役員はテクニカルエリア内にとどまって責任ある態度で行動しなければならず、不正行為を行った場合は退席を命じられる。」というものですが、チーム役員に対して主審がどのような懲戒処置をとったのかを明らかにするためだと考えられます。
③ ゴールキックの際、ペナルティーエリア外にボールを蹴り出す必要はない
④ ペナルティーエリア内で行われる守備側のフリーキックでも、ペナルティーエリア外にボールをけり出す必要はない
現行では、「ゴールキックやペナルティーエリア内で行われる守備側のフリーキックは、いったんペナルティーエリア外に出なければボールがインプレーにならない。」というものが、時間の浪費を軽減させると共により積極的な試合再開方法を作り上げるためだと考えられます。

その他、①~④に加えて、次の⑤~⑧についても議論されたようです。

⑤ ペナルティーマークからのキックの『AB‐BA方式』について
先攻、後攻、後攻、先攻、先攻……という順序でPKを行うというもので、世代別代表のW杯や天皇杯でも導入されていましたが、「手続きが複雑である」として取り下げられようとしています。
⑥ ハンドリングの反則について
ロシアW杯で問題になったハンドリングの反則の基準にも話は及んだそうです。これ
までの総会で何度も議題に上がっていましたが、W杯での混乱から早急な解決に向け
て議論が加速化。「意図的であること」と「ハンドで不正に利益を得ること」にフォー
カスし、「より正確で詳細な表現」を模索することになっていくようです。詳細な表現
が分かりやすいものになることを期待します。
⑦ フリーキックの壁の中に入った攻撃側の選手が守備側の選手を妨害する行為への対応
現行では、ボールインプレー中に、フリーキックの壁の中に入った攻撃側選手が守備
側選手を妨害すれば、反則としています。懲戒処置を考えるのかどうか、わかりません。
⑧ ボールが審判に当たって競技に影響が出た際にドロップボールで再開すること
現行では、ボールが審判(競技のフィールド内にいる主審、その他の審判員)に当たっ
たとしてもプレーは続行されています。

過去の年次事務会議ではシン・ビン(時間制限付きの退場)なども提案されましたが、年次総会では採用されていません。あくまでも最終決定は、来年3月の年次総会を待つことになります。

なお、2018/19の競技規則の「将来に向けて」(P16~17)において、IFABは専門家パネルと協働し、以下を含む競技規則に関する重要なトピックスについて広く協議する予定である、と記載しています。
● 競技者の行為や行動(特に次の点に焦点をあて):
・キャプテンの役割
・時間の浪費への対応措置
・より長いプレーイングタイムの確保
● より公平・公正なペナルティーマークからのキックのシステム導入の可能性
● プレーに参加していないテクニカルエリアにいる者に対するレッドカードやイエローカードの使用
● ハンドの反則
● オフサイド

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