審判員の呼び方と役割 1/2

皆さんは、審判員を呼ぶとき、「審判、レフェリー、アンパイア、ジャッジ、オフィシャルなど」を使っていますが、スポーツによって違うことに疑問を持ちませんか?

審判員とは、スポーツの試合をルール(競技規則)に則って厳密かつ円滑に進行・成立させる役割を担い、判定を下す人物を指すと言われています。余談ですが、サッカーの審判員のことを中国では「裁判官」と書き、韓国では「シンパン」と発音します。

まず、レフリー(referee)ですが、サッカー以外ではアメリカンフットボール、アイスホッケー、ハンドボール、バスケットボール、ボクシング、ラグビー、レスリングなどの審判員を指すときに使われるようです。スポーツ以外では、「身元保証人」という意味があり、元来、他動詞としての「refer」には(事件や問題を)「委ねる」「付託する」という意味があるようです。大原則として、どちらとも分からない判定はレフェリーに任せるという考えがあるように思われます。

次に、アンパイア(umpire)は、もともとフランス語で「裁定者、対等でない人」というのが語源で、「非当事者」という意味だそうです。バトミントン,野球、クリケット、テニス、卓球、バレーボールなど、試合場で審判員のいる位置が決められている競技に主に用いられ、つねに動いている場合は「レフリー」が多いように思われます。ただ、フィールドホッケーでは審判員は動き回りますが、アンパイアと呼んでいます。スポーツ以外では、論争、紛争などの「仲裁者、裁定人」という意味でも使われます。 

そして、ジャッジ(judge)は、本来の意味では「裁判官、判事」です。語源はラテン語で「正しいことを言う人」だそうです。その他、権威のある意見を持つ「鑑定家、判断を下す者」の意味でも用いられます。たとえば、テニスでボールがコート内に入っていたのか、出ていたのかを判定する線審(line judge)や、ラグビーの副審(タッチジャッジ)、ボクシングの副審(ジャッジ)という呼び名で使われています。

ジャッジ、アンパイア、レフェリーの関係は、ジャッジはアンパイアを補佐し、アンパイアは現場での決定権を持っていますが、レフェリーが最終決定を行い、裁量権を持っているように思われます。例えば、テニスでは、ボールのイン/アウトなどの事実問題に関する判定を行い、レフェリーでもそれを覆すことはできないようです。ただし、法的解釈に関するアンパイアの判定に不服のある選手はそれをレフェリーに提訴でき、レフェリーの判断は最終となるそうです。さらに、レフェリーは「競技役員長」の役割があり、試合に関わる全般を総括的に管理するそうです。
フットボール(サッカー)において、アンパイアとレフェリーの歴史的経緯を振り返ってみると、審判の成り立ち、審判と選手の関係などを理解することができます。

引用 
・最新サッカー大事典 大修館 2002年 (財)日本サッカー協会・日本サッカーライターズ協議会 編集
・「先生なぜですか」ラグビーボールはなぜ楕円形なのか? 大修館 1992年 中村敏雄 編集
・インターネット 異文化英語 175回 御園和夫
・インターネット レフェリーとアンパイア