サッカーU23アジア最終予選

今更ですが、サッカーU23アジア最終予選、日本対カタール戦、前半アディショナルタイムでの田中碧選手がレッドカードで退場(VARによる)した場面について
判定については「退場ではない」という周知の議論を繰り返す必要はないと思います。気になるのは審判とVARです。過去、審判は見た事象を自分の判断で判定を下し、「疑わしきは罰せず」という考えでピッチに立っていました。時には、見えない事象もあり、その判断の間違いもあり、「こんな審判ではやってられない」という非難を浴びせられることもありました。
時が流れ、カメラの台数が増え、超スパースローやこま送りの精度が極まるなど、テクノジーが進化し、見えないものが見える、あるいはよく見たら見た目と違ったということが起こってきています。それは貪欲に、正しいものを追いかけていく人間の性かもしれません。特に、ゲームの勝敗が関わってくれば、拍車がかかるのは当然であり、それ自体に歯止めをかけることはできません。真実を追求することは素晴らしいと思います。
ところが、そのテクノジーの進化に追いつけないことも起こるのではないかと思います。今回の件はまさに、自分の見たものと映像とのギャップを感じ、「そんなふうになっていたのか」と映像を妄信したとしか思えません。その部分だけを切り取れば、足の裏が相手の足首に接触しており、ファウル、懲戒罰と判断するのも理解できないことはありません。しかし、その前からのプレー、あるいはアプローチの方法、相手選手の動きなどを見れば、さらに、少しサッカー(状況、選手の意図など)を理解していれば、レッドに値するかどうかを判断できると信じます。ハンドの反則も、スローで見れば、手に当たっていることは明白ですが、それが体の幅を大きくしていたものかどうかを判断しなければならないと同様です。細かな部分に焦点を当てながら、大局的に判断することが大切だと思います。VARは審判をサポートしてくれる大きな手段だと思いますので活用した方が良いと思いますが、審判自身がサッカー理解を忘れ、自分の眼を疑ったり、信じられなくなったりしないでもらいたいと思います。
何事も進歩の過渡期にはいろいろトライアンドエラーがあり、随時改善されていくものだと思います。2020シーズンでのJ1リーグでも同じようなことが起こるかもしれません。審判は解決策を考え、へこたれずに真実の追求を実行していってもらいたいと願っています。